対角交叉で首をとられたときの対処法
朝の練習開始くらいは日差しが強いくらいの晴れで、練習の途中でバケツをひっくり返したような土砂降りの大雨になり、 ちょうど帰るときになって、綺麗に晴れるという天候でした。 今年の夏はほとんど雨が降らなかったので、これくらい雨が降ってくれると気温も下がるし、水枯れの心配もなくなります。
対角交叉の三角取りで首をとられたとき
対角交叉の三角取りで首をとられたときどうするか。 例えばAの右腕がBの首を取ったとする。 Bは自分の右腕をAの肘辺りに接触させ、首の後ろと自分の手の2点に全身の力を送り込むような形で相手を崩す。 首をとられて崩されそうになっているときに単純に内側の拍手をやっても相手の腕は外れません。 外れない強固な腕があるのであれば、それを利用して相手の脊柱を崩しに行くほうが結果的に上手くいくことが多いです。 ただ、難しいのはBが添えている右手を下方向に押し込もうとしてもただの腕力の仕事になり、相手は反発してきます。 力比べになったとき、下側にある腕はなかなか下がりません。 ピンと張られてしまうと、これを下げるのは困難です。 どうすればうまくいくかのコツを言葉で表現するのは難しいのですが、詠春拳の身体操作ができるようになれば、自ずとできるようになります。 それまでひたすら練習するしかないですね。
プレ黐手と黐手のはざま
今日は、そこそこレベルの高いメンバーだったので、プレ黐手と黐手を使い分けるような組手稽古をしなさいと指示を出しました。 いままでずっと黐手を主体にやってきて、プレ黐手の練習が少なかったので、一度交叉してしまうと粘る動きになってしまいます。 そこをあえて片方は粘らないのです。 片方は粘ろうとするという状況を作ってみるのも面白いと思いました。 特に他流派とやるときは、相手は自分たちの詠春拳の動きにはまったくつき合ってくれません。 粘り引っ付いて攻防を行う詠春拳のような流派のほうが圧倒的に希少なのです。 だから、あえて粘り引っ付かずに攻防をやる稽古もしないといけないのですが、片方だけが粘り引っ付こうとしない相手に粘り引っ付くという形式も勉強になります。 要は、相手が腕を振り回してくるタイプの場合、勢いを殺さないといけないので、そのための練習です。 いつも穏やかな粘り合いだけをやっていては対応できなくなるということです。
練習生のひとりから重い打撃を打つにはどうしたらよいか
詠春拳の練習生のひとりから「脱力、脱力と強調してやっていると、重い打撃が打てなくなるような感じがする」と質問がありました。 いつも肘の力が抜けすぎてヘッドが軽くなるから重くせよとは言っているのだが、その感覚がまだないようです。 打撃に限らず相手を崩すときには全身の重量を有効的に使わないといけないので、詠春拳の身体操法ができるようになるまで打つことは難しいというしかない。 打撃だけ重くするというのもおかしな話なのです。 あくまでも全身の重さを使っての変化の中での瞬間的な重い打撃ということなのです。