こがねい詠春拳術会

横に角度を取るときの足の位置が違う

天候は曇り。朝方、土砂降りの雨が降ったようで地面が適度に湿っておりました。 地面が湿っていると砂埃が立たず、靴やズボンのすそが汚れないので嬉しいのです。

横に角度を取るときの足の位置が違う

詠春拳の練習生から相手を横に振って角度を取ったつもりでも攻撃が出せる距離にいないと質問がありました。 同じ動きをやって見せ、違いを観察させると明らかに足のポジションが違うのですね。 私は相手の側面をとっておりますが、初学者はまだ真正面にいる状態で相手を横に振ろうとしているのです。 イメージとしては相手の背面へ回るような足運びになるのですが、これをそのままやろうとすると、 相手を中心に自分がただ衛星のように回るだけで、相手を崩すことができないという状況になります。 相手に影響を与えながら自分が角度をとらないといけないので、頭で思い描いているほど簡単ではないと思います。 三角歩の練習が十分練られていないと適切な位置に身体を移動させることができません。

縦の交叉に集中した練習

ある程度、詠春拳の黐手ができるようになってきたので、久々に手を粘らせない距離からの交叉の練習をやりました。 普段、両腕を粘らせることばかりやっていると、この手を離して盾に交差する練習に戸惑うようです。 本当のところは、黐手の練習で縦の交叉の練習が同時に練られていないといけないのですが、初学者にはいきなりは難しいところ。 まだまだ縦のラインを見ることができていないんだなあと露呈させることになりました。

他流派の武道を常に意識して

とにかく詠春拳の練習生に意識してほしいのが武術における客観的な見方です。 詠春拳なんてものは武道大国でもある日本においてはマイナーな存在ですので、詠春拳の一派の中だけで強くなってもしょうがないわけです。 自分たちの仲間内の組手においては仲間が動きにつき合ってくれるからある程度は上手くいくが、 他流派の武道と手合わせする機会があったときにまったく対応できないようではいけません。 常々から他流派との手合わせがあるという意識を持って練習に臨んで欲しいと思っております。 私自身も最近は他流の武道との手合わせの機会は少なくなりましたが、昔は少しでも経験を積みたいと思い、機会があればその機会を大切にしてきたつもりです。